焚き火の愉しさなら、たいがいの人に覚えがあると思いますが,、さて、暖炉の愉しみとなると、あんがいその〈愉快〉を経験している人は少ないのではないでしょうか。
暖炉の火と向かい合い、深い安堵感に浸りながら、かいがいしく薪の面倒を見るのは格別な喜びですし、薪のはぜる音を肴にグラスを傾け、気の置けない友人や家族と静かに語り合うのも楽しいものです。もちろん、揺らめく炎を見つめ、一人しみじみと来し方行く末を思いつつ過ごす寒い夜、なんていうのも、じつに、その、なかなかのものです。
炎に照らされた人の表情というものは、老若男女の別なく惚れ惚れするほど素敵なものだということも、ここで言い添えておきましょう。
そうした暖炉の愉悦、感興、情感をたっぷり味わっていただきたくて、これまでにデザインしてきた暖炉の中から、とっておきの自信作を製品化しました。
暖炉のある暮らし、火のある住まいを、あなたもぜひ!
中村好文 建築家