VOL.1 
♪・・肴は焙ったイカでいい。・・・♪


焙ると言う行為は人間が延々と続けてきた調理法ではないでしょうか?
昨年亡くなった阿久悠さんに文句を付けるようで申し訳ないが焙るの文字が適当ではないでしょうか。
炙るとすれば、肉と限定されてしまいます。
来週春の甲子園の開幕式に阿久さん作詞の大会歌を大声で歌ってくるつもりなので、阿久さん許して!!

さて、据付型の暖炉の場合は、鉄串に刺して、火のそばにかざすということに、なるだろう。薪ストーブ、例えばバーモントキャスティングならば、トップローディングを外して網を乗せることができるが・・・

一般的には、天板の上にアルミホイルを敷くしかない。で、やってみたのだが、するめは、一瞬のうちに焙られ、香ばしい匂いの事務所となりました。チャンチャン。

ところで焙るのつくりの部分は、草木の実が熟れて割れて増えていくこと。
火へんがつくと、火の上で食べ物がふくらんで軟らかくなるという意味になるのです。最近のすし屋、焙りなんとかが、クルクルとベルトに乗って来るけれど、本当の意味からすれば、焙りとは言いがたい。
あくまでも、火の上で焼かなければ。

参考にちょっとお薦め!
奈良時代、明日香あたりの草原で、鹿肉なんかを矢じりで突いて、ほんのりと焼き色つけて。素朴な、美味しそうな匂いまで漂ってくる。そんな作品があるので、紹介しておきます。
黒岩重吾氏の落日の王子、紅蓮の女王、天翔ける白日など。

良く似た文字
培う{つちかう、草木の実が熟れて割れて増えていくこと}
倍{ばい、割れて数多くなること}
陪{ばい、目上の側に多くの人が並ぶこと}

櫻のひとりごとでした。


               2008年4月15日   櫻